2006年、センター試験に採用された「僕はかぐや姫」と芥川賞受賞作品「至高聖所(アバトーン)」が収録された復刻版。
自らを「僕」と称する17歳女子高生の変化していく身体に対する戸惑い、女性性に対する無意識の反発を描いた作品を読みました。
誰のものにもならず、月に連れて行かれるかぐや姫に心打たれ、、「僕」もこのまま変哲もなく普通の大人の女になっていくのなら、どこかに連れて行かれ、永遠の「僕」のままで生きていきたい。。と、さすが文学部部長の「僕」。。壮大な夢を抱いてる。
思春期特有の繊細で危険で透明感のある少女性の感覚、懐かしさやらヒリヒリ感するやら。。わたしにもこんな時代があったのよね。透明感は全くないけど...今もまだややこしいところはある。。大人になると...かぐや姫のような儚さよりも...ゴージャスなシンデレラ人生に憧れを抱いてしまうのよね。。青春時代はキラキラした一瞬の輝き✨少女たちには濃厚な時代です。
今、階段シリーズ第三弾を読み終えた。
ちょっと村上春樹風な会話や世界観を感じる気がすると思ったら...作者は乙一さんや村上春樹さんに影響されてるそうだ。。納得。
感想はコチラ↓
『僕はかぐや姫 / 至高聖所』 松村 栄子 - みみの無趣味な故に・・・